[全身画】 【表情】 【
「"酷い火傷で喋れない。申し訳ないが、筆談で失礼する"」
名前:???
種族:??????♂  特性:−
性格:????  個性:−
一人称:不明  二人称:不明
身長:172cm  年齢:20〜30代
現住地:コトブキムラ

コトブキムラで暮らしているらしき男性。
過去に見るも無残なほどの火傷を負ってしまい、
全身を包帯で覆っているとのこと(本人談)。

店主や店員も忘れかけた頃に店に訪れては、
生きるために最低限必要な物を購入している。
外見は怖いが思ったよりまともに会話をする。

そもそも目立つ見た目だが注目を浴びることは
避けているものの、買い出しに行く店の者が
困っている時は助言して手を貸しているようだ。

コトブキムラの食事処"かるでら"を眺めては、
店に入らずにその場を去ることが多々ある。
一部の従業員に「変な人」と認識されている。

「いい加減"極道ごっこ"は止めろ。お前が守る組はもう無い」
本名:名取(なとり)
種族:★キュウコン♂  特性:−
性格:せっかち  個性:−
一人称:俺  二人称:お前
身長:172cm  年齢:26歳
出身地:帳岬

群青の海岸を拠点とする組の次期組長。
2年前に敵対していた組に襲われてしまい、
父親や幹部らと共に命を落としてしまう。

素質があり体格にも恵まれていた長男と
比べられることが多く、多くの組員からは
"可哀相な次男坊"と蔑まれて生きてきた。

色違いであることから「扱いに困る」という
父親の気持ちを感じてはよく悩んでいた。
長男からは憂さ晴らしの道具にされていた。

──実は生きており、変装で素性を隠しながら
コトブキムラに潜伏。組の崩壊を招いたのは、
他の誰でもない"なとり"自身だった。

ぼたん(キュウコン♀)
実妹。自分が壊滅させた組を未だに守ろうとする彼女に組の存続を諦めさせようとしている。
「ぼたん、お前が今までしてきたことは全て無駄なことだ。……早々に諦めろ」
「お前がいつも手当てして治してくれるから、俺はまだ大丈夫」

さくらみ(ヒスイウインディ♂)
次期組長になる自分の右腕となる存在であり、妹・ぼたんの幼馴染。
どんな感情を抱いているのであれ、妹を優先し大切に想う彼のことは一番評価をしている。

「お前は父…よしのだに似て優秀だ。お前となら上手くやっていける気がする」

ふじお(★ヒスイウインディ♂)
組の組員。誰よりも憎い、殺したい相手。生存を知った時は憎悪でその身を焦がしそうになったほど。
「己の分を弁えずのうのうと…お前を見ていると腸が煮えくり返りそうだ」
「俺はお前とは違う……何もかも……死ね、死ね……死んでしまえ……!!」

きくいち 組の組員。父が拾ってきて組に所属するようになった孤児。その忠誠心は本物。
「それなりに使える男だが、あんなみすぼらしい小娘を拾ってくるとはな」
うすい 組の元組員。家族と上手くいっていなかったところに多少親近感を覚えていた。
「組を抜けたのが惜しいが、抜けて正解だったのかもしれないな」
きりぞう 組の組員。カタギでありながらも周囲と打ち解ける様子が気に入らなかった。
「……カタギの癖に」
やなぎ 組の組員。妹が捨て子の彼を本当の弟のように扱っていることに苛立っていた。
「妹が気に掛けていたな。あの小僧の何が気に入ったのやら」
こうめ 組の組員。きくいちが拾ってきた家出中の子供。弱いくせに吠える姿が腹立たしい。
「耳障りな小娘だな」
しょう 組の組員。やなぎが拾ってきた記憶喪失の子供。誰よりも一番不可解で気味が悪い。
「不気味な奴」

・群青の海岸の"帳岬"で生まれた、組の組長の息子
・"色違い"であり"次男"として生まれたことから、組を継ぐことはなく跡継ぎの長男から虐げられてきた
・父親はそんな自分に対してどう扱えば良いか分からず持て余しているようだと幼いながらに察していた
・組員(一部を除く)ですら自分を憐れみ蔑み、"可哀相な次男坊"と陰で馬鹿にしていた
・母親は妹を産んだ後に死亡、自分を受け入れてくれた唯一の存在を無くし生きることが苦しくなっていた
・兄からの虐待が日に日に酷くなっていく一方、成長した妹は傷付けられる自分を毎回介抱してくれていた
・「なとりお兄様がこれ以上傷付かなくてもいいように、あたしはずっと祈っていますから」
 そう言って穏やかに微笑むぼたんを見ると、荒んだ心が少し和らいでいた

・ある日、ぼたんが自分の介抱をしていることを知った長男が、
 ぼたんに"躾け"と称してぼたんが泣いて謝るまで暴行をし続けた
・「お前に味方なんて誰も居ない」と長男に吐き捨てられた後、彼を亡き者にすることを決意する
(これは長男の発言に怒ったからではなく、自分に関わったせいで痛めつけられたぼたんへの報復)
・時間や場所、自分を主犯だと思わせないよう計画を練りに練って、
 事故に見せかけるように、血の繋がった長男を自らの手で殺害した──自身が16歳の頃の出来事だった

・本来跡継ぎだった"ふかみ"を失った父親は手の平を返すように自分を"次期組長"として扱うようになった
・自分を馬鹿にしてきた組員たちは一人残らず顔を覚えているので、
 自分が組を継いだ後に全員にしかるべき措置を取ろうと考えていた

・ふかみの葬儀の後、ぼたんに「もうお前は苦しまなくて済む」と伝えると、
 「そうですね……」と何か言いたそうにしていたが、自分はすぐにその場を去った
("聞きたくない言葉"をぼたんが言うかもしれないと本能的に感じたからかもしれない)

・"ふじお"は父親の右腕である"よしのだ"の息子であり、色違いであり、次男である
・ふじおの兄"さくらみ"は、次期組長"ふかみ"の右腕になるべく、よしのだに育てられてきた
・さくらみの境遇を羨ましく思うも、彼は謙虚で誠実で、何よりぼたんを大事にしてくれていた
・さくらみに対しては自分の兄なんかよりもずっと信頼し信用していた一方で、
 よしのだから直々に教育を受けていないふじおに対しては少し親近感を抱いていた──はずだった

・長男から受けた傷が痛みなかなか寝付けなかった夜、組の敷地内で竹刀の音が響いていた
・音の聞こえるところに辿り着くと、よしのだがふじおと稽古をしている状況を目の当たりにする
・一通り終わった後によしのだは「すまない、こんな時間でしかお前のことを見てやれないで」と言い、
 「俺の方こそ!父さんがこうして稽古してくれるの、本当に嬉しいよ」と笑顔で返していた
・自分の思い上がりが甚だしくて、その場から逃げるように去っていった

・さくらみと一緒に話す機会があり、「お前とふじおは喧嘩をすることがあるのか?」と聞くと
 「喧嘩…ですか?そうですね…軽口をたたくことはあっても喧嘩までは…ないですね。
  あいつは弟でもオレより大人ですから、喧嘩にならないよう配慮してくれているのかもしれません」
 と、照れ臭そうに笑うさくらみを見て「ああ、本当に自分とふじおは"違う"んだな」と痛感した

・ふじおと一緒に話す機会があり、彼の口から聞きたくもない言葉を聞くことになる
 「俺となとり様って、似てますよね。次男だし、色違いだし…同じものが多いなって思ってたんですよ」
 嬉しそうに言う彼が、父親からも兄からも愛されている彼が、自分のことを何も知らない彼が
 その瞬間から大嫌いになっていた

・跡継ぎであったふかみが死に、自分が次期組長となってから数年後、
 とある組員が「ふじおがお嬢を使って組を乗っ取るつもりかも」と、くだらない告げ口をしてきた
・ぼたんを好いているのはさくらみであること、ふじおは別の女に夢中だと知っていたのだが、
 この密告を利用してふじおを殺してしまおうとわざと激昂して見せた
・結果としてよしのだがふじおを"粛清"し、ふじおは自分の目の前から消えてなくなった

・「自分が組を継ぎ、ぼたんが本当に愛する者と結ばれる環境を作る」ことを目標に生きてきた
・24歳の頃、父親や幹部らと行っている集会で「ようやくぼたんの嫁ぎ先が見つかった」と父親が発言する
・どうやらカタギの男性がぼたんの家柄や事情を知っていても受け入れてくれたようで、
 幹部達も喜びの声を上げていた中、自分だけは「少し待ってください」と父親に意見をしていた
・「ぼたんには、そのことをきちんと説明したのでしょうか…?カタギ…ならば確かに安全ですが、
  本人の意思を…例えば、この組にもしかしたらあの子が添い遂げたいと思う相手が居るかもしれません」
 そう伝えようとする前に「うちの組にそんな相手は居ない。」と父親は吐き捨てた
・父親の凝り固まった考え方を変えるのは無理なのだと悟った

・ぼたんの幸せのためには、この"組"は、"父親"は、"次期組長"は要らないと理解した
・自分の組と敵対関係にある組へ集会の情報を流し、本物同然に変化する種族を利用して自分の死を偽装し、
 ぼたんに見つからないように、ぼたんの側で見守り続けることを決めた

・ぼたんが極道の真似事をしていることには目を瞑っていたのだが、
 ふじおが生きていて、しかもさくらみやぼたんと昔のように仲睦まじく日々を生きていることに気付き、
 今度は自分の手でふじおを殺さなければいけないのだと強く思うようになる
・ふじおとまともに戦っても自分に勝機が無いことは理解していたので、彼が死ぬ選択をするしかないよう
 彼の友人である"はぎわら"を人質に取り、満潮になると海水で満たされる洞窟へと拉致した
・はぎわらを探しているぼたん・きくいちにはぎわらを人質に取ったこと(彼の数珠を見せつけて証明)、
 ふじお単独で指定した場所に来るように伝えること、ふじおを自分が殺すことを告げてその場から去った

・あのふじおなら必ず約束を守る……そう踏んでいたのだが、やって来たのは"しょう"だった
・「お前が来たところではぎわらは助からない、さっさとふじおを連れてお前は帰れ」と言うものの、
 「どうせお前ははぎわらを水辺の近くにでも閉じ込めているんだろう、
  ならお前を殺した後で水タイプである俺が探し回ればいいだけだ…死ね」そう言って攻撃を仕掛けてきた
・「不気味な奴」「どうでもいい」と歯牙にもかけていなかった存在に圧倒され、あと少しで殺される直前に
 さくらみとぼたんが急いで駆け付け、さくらみの制止の声でしょうの動きは止まり、
 ぼたんは自分に駆け寄って自分に抱き着いていた

「なとりお兄様…もう、こんなことやめてください」
「…止めない。俺はふじおを殺すためなら、自分が死んでも構わないのだから」
「あたしが嫌なんです」
「…お前、が?」
「あたしもう、家族が死ぬところを見たくありません!お母様もお父様も……」
「お前を道具扱いしていたふかみもか?」
「ふかみお兄様は…確かに怖くて、逆らえなかったですけど…死んでよかったとは一度も思わなかったです」
「…そうか」
「なとりお兄様、あの…」
「もういい、疲れた。そこの不躾な奴のせいでな。ふじおも……どうでもよくなった」

・ぼたんの本心を聞いて、自分が今までしてきたことはあくまで自分のエゴなのだと悟り、
 はぎわらを拉致した場所をしょうに伝えて、さくらみに抱えられながらコトブキムラへと戻った

組が正式に解散し、それぞれが自分の人生を歩むようになってから、
 自分はあれだけ憎んでいた"ふじお"と、ふじおが助けたという少女"ピオン"と共に旅をしていた
・ぼたんのためとはいえ、彼女の大切な家族を殺した自分は彼女の近くで生きるべきではないと考え、
 死のうとしていたところをふじおに止められ、様々な地方を歩き渡る彼らに無理矢理連れられることになる

・ふじおとは道中に何度も口論になり、時には本気で殴り合う喧嘩までしてしまった
・ピオンにそれぞれ介抱をしてもらいながら「そうやって本音で話してみて、すっきりできた?」
 「いいなぁ男たちは。ぶつかり合っても止められないもんね」と彼女に適当な言葉を投げかけられ、
 いつしか介抱した後に穏やかに微笑んでくれていた妹のことを思い出していた

・憎いと思っていたふじおのことを多少理解し、ピオンに間に入ってもらいながら、
 彼らとの旅も悪くないものだと感じるようになった頃、ひとりで散歩をしていた時に
 今にも崖から落ちそうになっている子供を見つけ、助けた結果自身は命を落としてしまう
・「人殺しが、最後に誰かを救ったのなら…悪くない最期だったろう」
 意識が遠のいていく中、自分を見つけ出したふじおやピオンに泣きながら看取られた